概要
Windows Server 2008 R2 + Citrix XenApp 6.5 環境(VMware ESXi上)において、移動ユーザープロファイルを使用しているにも関わらず、ローカルディスク(C:\Users)にプロファイルフォルダが削除されずに蓄積し、username.domain.000 のような連番フォルダが増殖する事象について解説します。
原因特定のアプローチと、VMware Toolsの設定による恒久的な解決策を共有します。
環境構成
- ハイパーバイザー: VMware ESXi
- OS: Windows Server 2008 R2
- ミドルウェア: Citrix XenApp 6.5
- プロファイル設定: 移動ユーザープロファイル(ログオフ時にローカルプロファイルを削除するポリシーを適用)
発生した事象
移動ユーザープロファイル環境では通常、ログオフ時にローカルのプロファイル(C:\Users\%username%)は削除されます。しかし、本環境では以下の現象が発生しました。
- ログオフ時にプロファイルフォルダが完全に削除されず残留する。
- 同じユーザーが再度ログオンすると、正規のフォルダ名が使えないため、
%username%.%domain%.000
%username%.%domain%.001
といった連番付きのフォルダが新規作成される。 - これが繰り返され、
C:\Users配下に大量のプロファイルフォルダが蓄積し、ディスク容量を圧迫する。
原因調査
Windowsの既知の不具合(Hotfix KB2661663等)を調査・適用しましたが改善しませんでした。 そこで、残留しているプロファイルフォルダの中身を確認したところ、以下のファイルが削除されずに残っていることが判明しました。
- 残留ファイル:
Application Data\VMware\hgfs.dat
この hgfs.dat は、VMware Toolsの「共有フォルダ機能(HGFS: Host Guest File System)」が生成・使用するファイルであり、プロセスによってロックされていたことが削除失敗の原因でした。
本件はCitrixのアーティクルに掲載されている既知の問題です。
[CTX133070] Profile Manager does not Delete the Local Profile when using VMWare Hosts
解決策
1. 恒久対策(推奨)
XenAppなどのサーバー用途では、ホストOS(ESXi側)との簡易ファイル共有機能は不要なケースがほとんどです。 VMware Toolsのインストール構成を変更し、「共有フォルダ」機能を削除することで解決します。
- 手順:
- VMware Toolsのインストーラーを起動(または「プログラムと機能」から変更を選択)。
- インストールオプションで 「ファイル共有(Shared Folders)」 機能を「インストールしない(×)」に設定する。
- VMware Toolsを再インストール(更新)し、OSを再起動する。
2. 暫定対策(レジストリ操作)
すぐに再インストールができない場合の回避策として、レジストリでプロバイダーの読み込み順序から除外する方法があります。
- キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NetworkProvider\Order - 値:
ProviderOrder - 操作: 値のデータに含まれる
hgfs,vmhgs,vmhgfs等の記述を削除する。- 例:
LanmanWorkstation,hgfs→LanmanWorkstation
- 例:
※ レジストリ変更後はOSの再起動が必要です。ただし、VMware Toolsの自動更新等で復活する可能性があるため、上記の「恒久対策」を推奨します。


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